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木・木・木。たくさんの木に囲まれました。 [家の話]

今週引き渡しましたリフォームのお住まい。
たくさんの木に囲まれ、素敵な空間になりました。

ご年配の方の1人住まい。
新婚当初に使われていた離れをリフォームいたしました。

外観は木の雰囲気がお気に入りというお施主様のご要望で、こんな感じに変わりました。
外壁、軒裏はすべて杉材。
写真は後→前比較。
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室内については、南側は寒くないように、中のリビングには南寄りの光が取り込めるようにとのご要望で、こんな感じにリフォームしました。
床、壁、天井すべてが杉材です。
キッチン前のカウンターは桧材。
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水回りも新たに。
こちらは洗面脱衣室。
桧のカウンターに洗面ボウルを埋め込みました。
棚は鏡付きの引戸です。
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そして洗面脱衣室の入口は、弊社手作りのステンドグラス入り建具。
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玄関は桧材の建具で、土間は豆砂利洗い出し。
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ポーチは濡れ縁から続いた桧材のウッドデッキ。
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本当に木、木、木。になりました。
お施主様もすごく喜んでいらっしゃいます。
落ち着いて過ごされるお住まいになることをお祈りいたします。
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岩倉の木の家 竣工 [家の話]

先月、岩倉の木の家が竣工しました。

白い左官塗り壁と窓格子、腰壁が特徴で、落ち着いた佇まいの木造2階建てです。
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構造材は近隣の山で伐採した木材を使用し、竹小舞を編み、荒壁を付けました。
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こちらは玄関ホール。
物入れや下足入れなど大容量の収納スペースがあります。
土間・幅木は自然石。床は桜の板、天井と建具はお揃いの杉の赤無節板を使用。壁は左官漆喰仕上げ。
玄関の式台と上がり框は欅材です。
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こちらはダイニング。
天井を高く、ゆったりとしたスペースとするために、地松の丸太や杉の梁材などの小屋組を表しにしています。
床は温水式床暖房を備えた楢のフローリング。
収納棚を造り付け、食卓が明るくなるように照明を下げました。
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こちらはリビング。
ダイニングと同じように、天井を高く、ゆったりとしたスペースとするために、踏み天井としました。
テレビボードを欅の天板と桧材で造り付け、テレビの背景の壁も桧の無節材としました。
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そして、リビングとダイニングをつなげるとこんな感じです。
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こちらはキッチン。
壁は全面タイル張り、床はコルクタイル仕上げです。
背面には桧材で大容量の食器棚、中心には磨いた白御影石を天板に据えた作業台を造り、
そして、サイドの壁側にも、白御影石天板のレンジ台を造り付けました。
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こちらは座敷。
壁は左官聚楽仕上げ。
長押はきめの細かいさわら柾を使用。
南側には縁側。
落ち着いた雰囲気の和室になりました。
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こちらは2階の寝室と子供室。
いずれも小屋組表しで、子供室にはロフトを設けました。
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こちらは洗面脱衣室と2階の階段ホールに造り付けた洗面台と棚。
桧材とタイルがよくマッチしました。
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こちらは浴室。
タイル張りの空間に、浴室暖房乾燥機を設置しました。
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こちらは予備室。
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そして、最後は階段。
すべて桧材を使用。
特に、側板と踏板と蹴込板は1本の同じ木のもので揃えました。圧巻です。
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1年間、造るのに楽しんでしまいました。
昔ながらの造りの良さと、現代生活が快適に送れる機能性とがマッチした、素敵な空間になったと思います。
ご家族がみんなでくつろげるすまいになればいいなと思います。



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砂壁の復元 [家の話]

こちらは大正時代に建てられた築約百年の家屋の雪隠です。
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昨年、間仕切上部の砂壁(三角形の所)がトンボごと落ちて、下地の木摺りがあらわになりました。
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(ちなみにトンボとは、木摺りや砂摺り等の下地壁に麻ひもを打ち付け、木と壁にすき間があかないように土に絡ませるものです。)
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今回は忠実に保存修理を行うために、京都で日本有数の文化財や茶室の土壁補修を手掛ける左官職人の方にご指導をいただきました。
まず、この壁に使用されている砂は現代では入手することが大変困難であるため、補修する壁から丁寧に砂を削ぎ落とし、再利用することとしました。
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そして中塗り。
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仕上塗りに使用する砂は、壁から削ぎ落したものを篩にかけながら水洗いし、ごみと汚れを取り除きました。すごく根気のいる作業でした。
糊も当時の手法に則り、わらび粉ににかわを混ぜ使用しました。わらび粉はでんぷん等の混合物のないものを使用。配合については現代まで伝承されていませんので、実験を繰り返し決定しました。
そして仕上塗り。
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見事に大正時代の壁を復元することができました。
外部も墨を混ぜ込んだ漆喰で塗り直しました。
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この壁の復元に先立ち、外部の隅柱と土台も補修しました。
隅柱は径が同じ北山杉の磨き丸太を接ぎました。そして、柿渋に黒べんがらを混ぜ、丁寧に塗り込みました。
これからまた何十年と使い続けることができるように願っています。
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竹井の木の家 [家の話]

今回は竹井の木の家を紹介します。
磨き丸太で組んだ庇が数寄屋造りを感じさせる、落ち着いた佇まいの木造2階建てです。
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大黒柱は恒例のように弊社の天然林で伐採し、製材しました。
その他の構造材も近隣の山で伐採した木材を使用しました。
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こちらは玄関ホール。
土間は豆砂利洗い出し仕上げ。床は桧板、天井は杉白無節板を使用。壁は左官漆喰仕上げ。
正面の飾り棚は栗の一枚板を用い、地袋は桧の建具。
左側には桧舞良戸の下足入れを造りつけました。
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こちらはリビング。
床は45mm厚みの杉白無節板、腰壁は桧板を使用しました。
こちらも左官漆喰仕上げの壁ですが、黄べんがらを混ぜ温かみを出しました。
格子建具もいい雰囲気に仕上がりました。
入口とキッチンとの間仕切りの建具にはステンドグラスを組み込む予定で、現在製作中。
冬には床板の一部を取り外し、堀こたつを置きます。
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こちらは座敷。
天井は幅360mmの杉板を用い竿縁天井を組みました。
長押はきめの細かいさわら柾を使用。
壁は左官聚楽仕上げ。
無垢材独特の落ち着いた雰囲気の和室になりました。
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こちらはダイニングキッチン。
窓の向こうには緑豊かな山がそびえ、気持ちよくキッチンに立つことができます。
システムキッチンの傍らに食器棚を造りつけ、木製の引き戸を建てました。
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トイレには桧の手洗いカウンターを造りつけ、手作りの手洗い鉢を組み入れました。
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階段は側板や手すりを含め、すべて桧材を使用しました。
特に、踏板と蹴込板は1本の同じ木のもので揃えました。圧巻です。
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こちらは2階の洋室。
ダイニングキッチンと同じように、室内から緑豊かな風景を眺めることができます。
杉板と左官漆喰仕上げです。
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そしてこちらは寝室。
大きな棚のあるウォークインクローゼットを配しました。
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少し時間のかかった現場でしたが、お客様に喜んでいただき、最高にくつろげるすまいになればいいなと思います。




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在来住宅のリフォーム [家の話]

こちらは築35年ほどの在来住宅で、この度ご縁があり、耐震補強、内装の一部と水まわりのリフォームを行いました。

リビングは、床・壁・天井をはり替え、一部に観葉植物用の土間を設け、玄関に通じるようにしました。
壁面にはテレビボードも造り付けました。
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お施主様は表面温度計を携帯し、家の中様々な場所で温度を計測され、昨冬より3℃暖かくなったと仰っていました。特に、以前はストーブを焚いても床は冷たくどうしようもなかったそうですが、今年は素足で気持ちよく歩けるとのこと。
従来は厚さ15mmの床板のみでしたが、今回は弊社オリジナルの45mm厚みの杉板を使いました。
杉材は比重が小さく、空気を多く含んでいるため熱伝導率が低く、暖かく感じます。
その上、厚みを3倍にしましたので、冬のひんやり感は大きく和らぎます。

出入の開口部には、恒例の弊社お手製ステンドグラスを建具に組み込みました。
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吹き抜けは、お施主様のご要望で、従来の半分の大きさに。
そして、暗かったキッチンの上部には2階窓からの明かり取りを設けました。
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玄関ホールも床板を張り替え、明るい感じに。これも45mm厚の杉板です。
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こちらは2階のご主人様の趣味室。
以前は荷物が置かれ、物入状態になっていたのですが、壁と天井を張り替え、落ち着ける空間に。
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寝室の建具は、無垢の杉板で作ったフラッシュ戸。
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トイレや浴室の器具も入れ替え、外には簡単なテラスを造りました。
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お施主様の素敵な笑顔が何よりでした。



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古民家のリフォーム [家の話]

ご挨拶遅くなりましたが、皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨冬に屋根替えと一部梁桁の補強を行った築約100年の古民家。
昨年後半に、玄関、居間、寝室や水まわりの内装のリフォームを行いました。
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こちらは玄関。
天井、屋根裏の煤竹はそのまま残し、漆喰壁を仕上げ、新しく障子をたてました。
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そして、ステンドグラスの照明がいい雰囲気を醸し出しました。
もちろん、このステンドグラスも私たちの手作りのものです。
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こちらは居間。
こちらも、床、壁、建具を新しく替えました。
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寝室は天井をなるべく高くしたいとのご要望で、梁表しの勾配天井にしました。
また、一部荒壁を表しにしました。
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洗面台は睡蓮鉢を高野槇の板に組み付けました。
また、建具上のスペースにタオル棚を造りつけ、底板の穴からタオルを取り出せるようにしました。
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お客様も大変満足のようでした。
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造作家具 ~1枚板も魅力です~ [家の話]

「造作家具 ~1枚板も魅力です~」 の写真コンテンツを追加しました。
どうぞご参照ください。

http://www.kanemasu-okazaki.com/entry14.html
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土蔵の下見板の取り替え [家の話]

こちらは大正時代に建造された築約百年の土蔵です。
外壁の下見板がずいぶん傷んできました。
そこでこの度、板を全面的に取り替えることになりました。
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この下見板は何度か部分的に補修されましたが、程度の良い板は繰り返し使われ続けられたようです。
取り外した板には手挽きのものも見られ、建造当初の約百年前の板も残っていることがうかがわれました。
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板の下からはほとんど傷んでいないきれいな土壁があらわれ、同時に土台などの状態も確認し、一部補修も行いました。
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そして、加工した板を組み上げ、柿渋に黒べんがらを混ぜ、丁寧に塗りました。
また、何十年も使われ続けますように。
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ところで、土蔵の外壁板は写真のように、角折釘を用いて木製の角材で固定します。
これは、近隣で火災が発生した時に、この角材を叩き落として即座に板壁を外し、延焼を防ぐものです。
素晴らしい先人の知恵ですね。
今回、この折釘も作り直しました。
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地鎮祭 [家の話]

一昨日のことですが、暖かい春の日差しの中、地鎮祭を執り行いました。
地の神を鎮め、これからの工事の安全を祈願しました。
恒例の「えい(栄)!えい(栄)!えい(栄)!」の掛け声で、刈初、穿初の儀を行いました。
住まわれるご家族が健康で、快適で、幸せに暮らすことができる空間を築くお手伝いが始まりました。
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さわらの天井板とステンドグラス入りの建具 [家の話]

先日、離れを増築した現場が竣工を迎えました。
敷地は階段状になっており、下の段には作業室と納戸、上の段にはリビングと浴室を間取りました。

リビングは床板、腰壁板に杉材を使用しました。
天井は長さ5m、幅200mmのさわら板を吊り、素敵な仕上がりになりました。
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リビングの入口には、恒例の自作ステンドグラス入りの建具をたてました。
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作業室には欅一枚板の作業机を作り、木の香あふれる空間になりました。

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