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土蔵の下見板の取り替え [家の話]

こちらは大正時代に建造された築約百年の土蔵です。
外壁の下見板がずいぶん傷んできました。
そこでこの度、板を全面的に取り替えることになりました。
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この下見板は何度か部分的に補修されましたが、程度の良い板は繰り返し使われ続けられたようです。
取り外した板には手挽きのものも見られ、建造当初の約百年前の板も残っていることがうかがわれました。
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板の下からはほとんど傷んでいないきれいな土壁があらわれ、同時に土台などの状態も確認し、一部補修も行いました。
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そして、加工した板を組み上げ、柿渋に黒べんがらを混ぜ、丁寧に塗りました。
また、何十年も使われ続けますように。
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ところで、土蔵の外壁板は写真のように、角折釘を用いて木製の角材で固定します。
これは、近隣で火災が発生した時に、この角材を叩き落として即座に板壁を外し、延焼を防ぐものです。
素晴らしい先人の知恵ですね。
今回、この折釘も作り直しました。
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